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トリガーポイント研究会

団体概要

代表者
黒岩 共一
連絡先
--
設立

会員数

サービス

団体の特徴

受付中のセミナー

団体プロフィール

本会は、鍼灸臨床において鍼灸師が技術職人として誇りをもって治療する為、プラセボを遙かに超える技術を確立しようと努力する研修組織です。
それには鍼灸治療を2000年前の宗教的治療理論から解き放ち、科学的理論に立脚して行う必要があると考えます。
臨床現場でよく効く鍼が打てた時の生体反応を詳細に観察し、論理的に情報を選別して解釈し、より正しい理論の探求を続けています。
未だ道半ばですが、それでもこれまでの東洋医学的鍼灸治療、現代医学的疼痛治療とはひと味もふた味も違う効果的治療技術を産み出すことができました。
技術史、科学史を紐解くなら、我々の前進は当分続くプロセスだと確信します。
本会代表を務める関西鍼灸大学の黒岩共一の手で、飛躍的に発展したトリガーポイント、責任トリガーポイント論とその理論が提供する治効の両面から我々の意気込みを感じ取っていただければと思います。


トリガーポイント鍼治療法とは他の治療法と何が違うのか?

身体のどこかに痛みがあると「痛い所が病気の所」と誰でもそう直感します。だって傷が痛い、化膿したニキビが痛いなど眼で見ても「痛いと感じている所が病変部や傷害部」ですものね。実は「眼で見て」と云うのがくせ者なのです。人が感覚として受け取る情報の圧倒的多数を占めるのは視覚です。身体中から脳に送られる様々な情報は全て合わせても視覚の10分の1以下でしかありません。つまり、人は「見たこと」「見えるもの」優位の知覚像を脳の中に作ってしまいます。脳が作り上げた痛みに関する典型像が「痛い所が病変部」「病変部が痛い」なのです。ところが…。
実験的に人の身体に痛いところを作り出して、痛みについて研究している人達がいます。その中の最も興味深い報告は、筋肉や骨を電気で刺激したり、食塩水を注射して痛みを作ると作られた痛みが強ければ強い程、痛みは電気刺激した場所、食塩水を注射した場所から離れた遠い所に感じられると云うものです。例えば「ふくらはぎの下の方」に注射したのに「太ももの上の方」に痛みを感じると云った具合です。食塩水を注射した所が痛い(「発痛した」と表現します)に決まってますから、離れた違う所の痛みは「関連痛」と呼ばれる、いわば脳の中の幽霊です。皮膚から下(深部)には何故か「発痛した所とは違う所に痛みを感じる仕組み」があるようです。とするなら…。
「先生、肩が痛くて棚の上の物が取れなくなりました」と訴えられた時、その痛みが皮膚の痛みか皮膚よりも深部の痛みかを先ず確認し、深部の痛みなら必ずしも「痛い所が病変部」かどうかを疑わなければいけません。ところがどこで診てもらっても、先ず尋ねられるのは「痛い所はどこですか?」ですね。この質問の背景には「痛い所が病変部」と云う直感があることはこれまでの説明から察しがつくと思います。つまり、西洋、東洋を問わずトリガーポイント鍼治療法以外の全ての医学は、「痛い所が病変部」と云う誤った前提で治療します。また誤った視点で研究し、痛みを止める薬を作ろうとしてきました。その結果が皮下の痛み、特に運動器と呼ばれる筋、骨、関節などの痛みによく効く治療は殆どない現状を産み出しました。まだまだ数が少ないのでなかなか辿り着けませんが、トリガーポイント鍼療法をやっている所へ行けば、ちゃんと治して貰えます。トリガーポイント鍼療法は貴方が気づいていない病変部を探し当て、そこに鍼をして治療する画期的治療法だからです。

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