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長野式臨床研究会

団体概要

代表者
長野康司
連絡先
--
設立
1996年
会員数

サービス

団体の特徴

受付中のセミナー

団体プロフィール

長野式治療とは・・・
長野 潔が40年の臨床から辛酸苦労し、西洋医学と東洋医学を融合させた独自の治療法と手技を作り上げました。これらを後世に末永く残すために、1996年、大阪にて当会を発足させました。長野式治療は今日では、多くの臨床に携わっている鍼灸師、柔整師の間に浸透しております。
また、国内のみならず、アメリカ、ブラジルを始め、海外でも臨床的即効性、再現性の故に、広く受け入れられております。
長野式セミナーを大阪で1998年より本格的に開始し、1999年に東京支部
2003年に愛知県で東海支部を設立。
2007年には北海道支部を立ち上げることになりました。
長野式臨床研究会は、長野潔の遺した臨床家の為の独創的な治療法を正当に継承し、先代の治療家としての真摯な態度と精神も、お伝えしていく決意でございます。


《特徴》
人間の体には本来、自然治癒力というものが備わっています。
これを阻害するものがあると病気が発症してきます。この自然治癒
力を妨げている要因を5つに分け、これを取り除くことによって治
癒へと持っていきます。それが鍼灸の古典理論から西洋医学の解剖
生理学に根拠をおき、臨床家であった先代の長野潔が創り上げた治
療法、長野式治療です。この5つの要因とは、

1、免疫系 2、血管系 3、神経・内分泌系 4、筋肉系 5、気系です。
のちほど具体的に見ていきます。
長野式のもう1つの特徴は、“丸ごと治療”ということです。患者の病気だけを診るのではなく、患者そのものを診る。症状や病気がどのようにして起こったのか、その背景には何があったのか、患者を取り巻く家庭環境や職場・対人関係などを知っておくことは治療する上で、大変大事なことです。病気だけでなく、病人を治していくという事です。
診断・治療
①治療する前に、診立て(所見)というのが大切です。
長野式では主に5つのポイントを診ていきます。
(1) 問診
(2) 脉診
(3) 腹診
(4) 火穴診
(5)局所反応点

問診~何時、どこが、どのようにあるのか。今までどのような治療をしてきたのか。
既往症や手術・入院の有無、現在服用している薬。食・便・睡眠はどうか等。

脉診~脈状は今の体の状態や病状の経過、予後が最もわかる診断法です。
祖脉(浮沈遅数虚実)というのがあり、脉状の基礎になっています。

腹診~腹診は難経系を主流に、臍を中心に肝・肺・心・腎・脾を診ていきます。
それと漢方的な診方も大事です。

火穴診~火穴というのはその経絡の虚実がよく表われている反応点です。
五臓に重きを置きますから、特に陰経を診ていきます。無論、陽経も診ます。

局所反応点~これも大事なポイントです。
口蓋扁桃や頚部リンパ節に関係が深いのが天牖。
神経的な疲れが出て、ふらつきがある場合は陰陵泉。
筋緊張が簡便に判別できるのが、胸鎖乳突筋。等

②治療法
(5つの阻害因子を正していく、実際の治療で運用していく処置法)

(1) 免疫系処置~
私たちの体は外敵(ウイルス、細菌等)から守る免疫機構がある。
すなわち骨髄・白血球・扁桃・リンパ節・胸腺・粘膜下リンパ組織等であり、それらの機能を強化、活性化することによって治癒に導く処置。
① 扁桃処置
② 粘膜消炎処置
③ アレルギー処置等

(2) 血管系処置~
人は血液の循環がスムーズに保たれることで、健康を維持している面
がある。しかしこの血流が滞ったり、虚血に陥ったりすると体の治癒
力が低下して、体調が崩れてくる。この血液循環を促進する処置。
① 瘀血処置
② 肝門脈鬱血〃
③ 骨盤虚血〃
④ 骨盤鬱血〃
⑤ 横V字〃等
(3) 神経・内分泌系処置~
人は自律神経や内分泌機能によって、体の全身調整が計られバランスが取れている。
このバランスが乱れると病気に傾いていく。
これら自律神経や内分泌の働きを調整する処置。
① 自律神経調整処置
② 副腎処置等
(4) 筋肉系処置~
筋肉や靭帯の強張り、硬化或は弛緩によって体の方々に痛み・しびれなどが出る。この歪みを正していく処置。
① 帯脈処置
② 筋緊張緩和処置
③ 結合組織活性化処置等

(5) 気系処置~
鍼灸治療はそもそも、経穴を使って“気”の巡りを良くする治療である。とりわけ、気の流れを促進し、調整していく処置。
① 胃の気3点処置
② 気水穴処置等

著書・掲載メディア

よくわかる長野式治療 日本鍼灸のスタンダードをめざして

故・長野潔氏が創始した「長野式治療」は、西洋医学の知見、東洋医学の脈診・腹診などの手技を用いて、 病気を起こしている要因を探り、病人をまるごと診るという特徴をもっています。 臨床における“治すこと"に主眼をおいた東西折衷の治療法で、即効性・再現性・多様性があるため、 日本をはじめ、海外でも多く取り入れられています。 本書は、長野潔氏の子息である長野康司氏による書き下ろしで、長野式治療のエッセンスが詰まった1冊です。 豊富な図表を駆使して、診察や治療法などをわかりやすく解説。症例や各種疾患別治療も

入会について